条件分岐 ~VBAの基礎~

これまでの記事で、変数定義の方法等について整理してきました。

本稿においては、実用的な処理をVBAで実施する際に必須である条件分岐について整理します。 繰り返し処理と条件分岐を利用できれば、プログラミングにおいて特筆すべき処理は網羅できたといっても過言ではないと考えます。ぜひ習得してくださいね!

条件分岐の必要性

関数を用いても、あるセルの値が”りんご”であれば、隣のセルに「○」を記入する等の処理は実装できます。

しかしながら、下図のようにあるセルの背景色が黄色であれば、隣のセルに「○」を記入する処理を実装することはできません。これは、関数を用いて処理する上での限界ともいえます。

※ 本事例では、繰り返し処理と組み合わせることとなります。

条件分岐の概要

基本構文

関数と同様に、「If」を用います。Ifの後に、具体的な条件と「Then」を記載した上で、処理を記載します。例えば、A3セルの背景色が黄色である場合に、C3セルに「○」を入力する場合は以下のようになります。

コード自体はイメージしやすいものですので、繰り返し処理と組み合わせてみましょう。

書き換え例

上記においては、一行を対象に条件分岐処理を行いましたが、全てを処理するにはA2セルからA10セルまでを対象とする必要があるため、繰り返し処理と組み合わせます。一度皆さまでも考えて、記載してみてくださいね。

以下がサンプルとなります。

最後に

本稿では、条件分岐について整理しました。これまでに整理してきた内容を組み合わせることで、実践的なコードのほとんどを実装することができると思います。

Excelは仕事でも使うことが多いと思いますので、VBAの触りだけでも知っておくと、意外なときに役に立つかなと考えます。

繰り返し処理に関する記事はこちら。