繰り返し処理 ~VBAの基礎~

これまでの記事において、オブジェクト指定の基本であるセルの選択方法や、変数定義の方法について整理してきました。

本稿においては、同一処理を行う上で便利な「繰り返し処理」について整理します。繰り返し処理は条件分岐と併せて使われることが多いため、基礎として押さえておくことが肝要と考えます。

繰り返し処理の必要性

例えば、A1セルからA5セルまで「りんご」という文字列を入力したい場合、繰り返し処理を行わない場合、以下のようにコードを記載します。

しかしながら、同様の処理を行う行が数百行にわたる場合、上記のように一行ずつ記載することは難しくなります。このような場合において、繰り返し処理を利用することとなります。

繰り返し処理の概要

基本構文

いずれかの変数を定義した上で、 For~Nextを用いて、その変数に任意の数値から任意の数値までを代入していくイメージになります。実際にA1セルからA5セルまで「りんご」という文字列を入力する場合の例を見てみましょう。

書き換え例

Forを用いるときは、処理を記載した後にNextを記載しないとエラーになってしまうことに留意してください。 (長文のコードを書く時には、忘れがちであるため備忘します。)

最後に

本稿においては、基礎となる繰り返し処理について整理しました。ただ、繰り返し処理は単独で用いるより、条件分岐と組み合わせて用いることが多いため、条件分岐と併せて覚えてみてくださいね。

条件分岐に関する記事はこちら。