自分で何でもやってしまって、常に忙しい中間管理職にやってほしい3つのこと

はじめに

「仕事を手伝ってくれる後輩はいるのに、中々仕事を委譲できない中間管理職」

中間管理職あるあるとして取り上げられがちですが、いつかの自分がまさにこんな感じでした。

自分の求めているクオリティでアウトプットは作成されないし、リサーチも不十分で信用できない。いつかの私はそのように考え、仕事を振っているように見えて、最終的には自分が思う通りに進めていました。

本稿では、中々仕事を委譲できないと悩む方に向けて、取ってほしいアクションを書いてみます。
(仕事の性質上、有効でないケースもあるかもしれません、ご了承ください。)

アクションプランまとめ

① 可能な限りトコトン一人でやってみる

これはそこまで難しいことではなく、請け負う仕事をなるべく自分でやり続けるだけです。

チームが拡大すると、チームとして請け負う仕事も多くなっていく一方で、一人の労働時間は変化しません。なるべく一人でやろうとしても、心身や会社の規律の問題で、いつか限界が来るはずです。(ちなみに私は、心身の方で限界を感じました。)

まず、「自分一人では限界があって、自分では出来ないことを手伝ってもらっている」というマインドが醸成されることが大切です。

② 仕事の勘所を棚卸しする

「2割の仕事が8割の結果を生んでいる」とは、言い得て妙だと思います。

自分一人では限界があるとはいっても、8割の結果に繋がる2割の仕事が何かを認識し、そこについては手綱を握っておく必要があります。何でもかんでも依頼するのは、仕事を「丸投げ」しているだけで、クライアントへの価値創出を放棄しているのと同義だと思います。

クライアントが喜んでくれたのは、仕事のどのような部分かを棚卸すことで、自分にしかできないことと、お願いすべきことが明確になっていくと思います。

クライアントが喜んでくれるのは、我々の仕事のどの部分かが分からないのは、大変厳しい言い方になるかもしれませんが、「役職にはつくことになったが、真にクライアントに喜んでもらった経験がない」ことを意味します。

もし峻別がつかないなら、自分の力でクライアントに喜んでもらう経験を積むしかないかなと思います。

③ チームの意見に耳を傾ける

②でチームメンバーに仕事を依頼するようになったら、依頼した仕事をどのような考え方で取り組んだか等、チームメンバーの考えに耳を傾けてください。

勿論最初のうちは、経験がある分「自分の方が正しい」ことが多いかもしれません。しかし、「自分一人の考えでは絶対に出せなかったクライアントへの価値」を出せたときに、チームで仕事をすることの意味を知ることができると思います。

どのような仕事に興味があるのか、実はどのようなスキルを隠し持っているのか等、沢山会話してみてください。

私自身、プログラミングが初心者である頃に、チームメンバーの協力のもとで、RPAツールのモックを作ってクライアントに喜ばれたときに、「あぁ自分のプログラムスキルでは絶対に無理だったな」と悟って、チームのおかげで上手くいったと本心から感じたことを覚えています。

以上3つが具体的なアクションプランです。

最後に

ここ最近、チームとしてやるべき仕事は山程あるけど、自分が真にやらないといけない仕事は何か、を考える大切さを感じています。

心身の健全性は、仕事の創造性や品質に直結するからこそ、専門性等の観点から他の人にお願いすべきことは迷わずお願いし、なるべく余裕を持つことを意識しています。

本稿が、世の中間管理職の方々の参考になれば幸いだなと思います。