就職活動に悩む学生に向けて、4年目の一社会人が思うこと

2016年8月に現在の会社に入社してから、早いもので?3年が経過しました。たまたま昨日、出身大学の学生からOB訪問を依頼されたことを受けて、今就職活動中の学生に向けて、考えたことを書きたいと思います。

面接は企業から評価を受ける場なのか

就職活動をしているとき、私は面接が大っ嫌いでした。話すのが苦手だったからではなく、面接をしている企業側に上から評価されているような感覚を持っていたからです。

自分も80社くらい応募して、その大多数「お祈り」をされた立場でしたので、「社会から必要とされていないのではないか」という漠然とした恐怖感を抱いたことを、今でも鮮明に覚えています。

当時、「面接は学生が企業を評価する場でもある」とか、周りからは聞いていましたが、そのように考える余裕もなかったように思います。

しかし、「自分の価値観や目指している姿、経験したいことを明確に伝える」ことだけは、 唯一やり続けたかなと思います。

結果的には有難いことに、今の会社に拾っていただき、更に有難いことに今でも働き続けることができています。

職業や働き方に貴賤はない

「職業に貴賤なし」。これは社会人になって、心の底から思うことです。世の中には様々な商品やサービスで溢れ返っており、その商品やサービスの提供の裏には、誰かの労働があります。

世の中に残っている商品やサービスである時点で、誰かに必要とされているものなのであるから、支えている方の労働は本当に偉大なものなのだと思います。

そして、同じような商品やサービスを提供している事業体でも、大切にしている考え方や働き方は、本当に多種多様です。

極端な例を除くと、それらに「良い・悪い」は存在せず、

その人にとって「合っているか・合っていないか」

なのだと今になって思います。

企業側だって学生のことが分からない

なぜ私のような人が、今でも働き続けることができているかを考えると、「マクロな観点で教育という分野に関わってみたい」という明確な思いを伝えていたからなのかなと思います。

だからこそ、多くの企業は「こいつはうちではないな」と判断出来て、唯一ではあるけど合っていそうなところに拾われたのだと、今だから思うのです。

企業側も対応するのは人なので、全てが見抜ける(分かる)わけではありませんよね。ある意味それは、本心でないことを伝えてもバレない可能性があることを示唆しています。

しかしながら、長期的な目線で見たときに、目先の就職先を確保することを優先して、結局1年足らずで無理が出てしまうのは、勿体ないなと思うのです。

等身大の自分を大切にしてほしい

いろんな苦労や悩みを抱えている就活生も多いと思います。少し視野が狭くなっているかもと思ったら、思いっきり自分を労わってあげてほしいです。

少しの遅れは、社会人になってからいくらでも取り返せます。むしろ学生の視点で遅れていると思っていることは、遅れですらないことも多いと思います。だからこそ個人のペースを大切に。

そして、少し冷静に物事を考えられるようになったら、「自分はどんなことがしたいのか」を今一度考えていただきたいです。大それた目標なんてなくてもよくて、「ちょっとこれはやってみたいかな」という自分の思いを大切にしてほしいなと思います。